ロードバイク de すごろく ~阪急今津線編~

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阪急今津線は、兵庫県宝塚市の宝塚駅から西宮市の今津駅までを結ぶ阪急電鉄の路線です。

1984年に西宮北口駅で分断されており、宝塚〜西宮北口間を「今津北線」、西宮北口〜今津間を「今津南線」と呼ぶこともあります。全線が複線で、沿線には住宅地や文教地区が広がっています。

特に「今津北線」は、映画「阪急電車 片道15分の奇跡」の舞台としても知られています。また、この路線は、宝塚と大阪を結ぶバイパス路線としての役割も果たしています。

阪急今津線

  • 区間: 宝塚駅 – 西宮北口駅 – 今津駅
  • 駅数: 10駅
  • 路線距離: 9.3km
  • 特徴: 西宮北口駅で分断されている
  • 乗り換え: 今津駅で阪神本線、西宮北口駅で阪急神戸本線・阪急甲陽線、宝塚駅で阪急宝塚本線・JR宝塚線に乗り換えが可能。

HK21 今津
HK22 阪神国道
HK23 門戸厄神(もんどやくじん)
HK24 甲東園
HK25 仁川
HK26 小林(おばやし)
HK27 逆瀬川
HK28 宝塚南口
(HK56 宝塚)

HK21 今津

HK22 阪神国道

歴史を感じます
開業と駅名の由来
  • 1927年(昭和2年)5月10日:阪神急行電鉄(現・阪急電鉄)今津線の西宮北口駅 – 今津駅間に新設開業。
  • 駅名は、駅前を通る国道2号が「阪神国道」と呼ばれていたことに由来します。阪神電気鉄道の駅ではありませんが、当時の阪急電鉄は「阪神急行電鉄」という社名でした。
駅の構造
  • 開業当初から国道2号とJR神戸線(当時は国鉄東海道本線)をまたぐ位置にあったため、高架駅として建設されました。
  • ホームは相対式ホーム2面2線です。
  • かつては、1984年まで西宮北口駅でダイヤモンドクロス(平面交差)が廃止されるまで、宝塚駅から今津駅まで直通運転が行われていたため、ホームは6両分の長さがあります。
その後の主な動き
  • 1984年(昭和59年)3月25日:西宮北口駅での平面交差が廃止され、今津線は西宮北口駅で南北に分断されます。これにより、阪神国道駅は今津南線(西宮北口 – 今津間)の唯一の中間駅となりました。
  • 2007年(平成19年)3月:バリアフリー化工事が完了し、エレベーターやスロープなどが設置されました。
  • 2013年(平成25年)12月21日:駅番号(HK-22)が導入されました。
  • 2023年(令和5年)4月1日:改札窓口の営業時間が短縮されました。
その他
  • 今津駅との駅間距離は700m強で、阪急電鉄の中で最も短い駅間距離です。
  • 駅の開業と同じ1927年には、隣接地に朝日ビール西宮工場が稼働を開始しました(2012年閉鎖)。

阪急阪神国道駅は、兵庫県西宮市津門大塚町にある阪急電鉄今津線の駅です。

駅名に「阪神」と入っていますが、これは駅前を通る国道2号線の通称「阪神国道」に由来するもので、阪神電気鉄道の駅ではありません。

開業当初から高架駅で、今津線が国道2号とJR神戸線をまたぐ位置にあります。駅舎は1927年の開業当時の姿を残しており、レトロな雰囲気が魅力です。駅周辺には大型商業施設やスーパー、コンビニなどが充実しており、大阪や神戸へのアクセスも良好なため、便利なベッドタウンとして人気があります。

HK23 門戸厄神(もんどやくじん)

開業と駅名の由来
  • 1921年(大正10年)9月2日:阪神急行電鉄(現・阪急電鉄)西宝線(西宮北口 – 宝塚間)の開業と同時に開設。
  • 駅名は、駅の北西に位置する「厄神さん」として親しまれている「門戸厄神東光寺」に由来しています。
駅の構造
  • 地上駅で、相対式ホーム2面2線を有しています。
  • かつてはホームの北側(宝塚寄り)に構内踏切がありましたが、その後撤去され、各ホームは改札内の地下道で結ばれるようになりました。
  • ホームの有効長は、西宮北口方面行きホームが8両分、宝塚方面行きホームが6両分となっています。これは、かつて準急が運転されていたことや、西宮北口駅でのダイヤモンドクロス(平面交差)廃止までは、宝塚方面から神戸本線への直通列車があったためです。
  • 東口には臨時改札口が設けられており、門戸厄神の「厄除大祭」の際に使用されます。
その後の主な動き
  • 1926年(大正15年)12月18日:西宝線が今津線に改称されました。
  • 1979年(昭和54年):ホーム間の連絡地下道が開通しました。
  • 2013年(平成25年)12月21日:駅番号(HK-23)が導入されました。
  • バリアフリー化:スロープが設置されるなど、バリアフリー化が進められています。

駅名は、日本三大厄神の一つとして知られる門戸厄神東光寺が近くにあることに由来しています。駅周辺は閑静な住宅街が広がり、関西学院大学などの教育施設も多いため、学生やファミリー層に人気のエリアです。

地上駅であり、駅のホームからは門戸厄神のお寺の階段が見えます。また、西宮北口駅まで一駅とアクセスも良く、大阪や神戸への通勤・通学にも便利な立地です。

※「日本三大厄神」と呼ばれるのは、次の三つの寺社です。
〇門戸厄神 東光寺(兵庫県西宮市)
〇石清水八幡宮(京都府八幡市)
〇丹生都比売(にうつひめ)神社(天野明神)(和歌山県伊都郡かつらぎ町)
この3つが「日本三大厄神」とされる由来には、弘法大師(空海)が関わっているとされている。平安時代に、嵯峨天皇の勅願により、空海が自ら彫った3体の「厄神明王像」を、これらの寺社に祀ったことが始まりと伝えられています。中での門戸厄神東光寺には、弘法大師が彫った厄神明王像が唯一現存しているとされています。

HK24 甲東園

開業と駅名の由来
  • 1922年(大正11年)6月1日:阪神急行電鉄(現・阪急電鉄)西宝線(西宮北口 – 宝塚間)の駅として開業。当初の駅名は「甲東園前停留場」でした。
  • 駅名は、駅周辺の地名である「甲東園」に由来します。この地名は、明治時代に大阪の豪商・芝川又右衛門がこの地に果樹園を築き、「甲東園」と名付けたことに始まります。
  • 甲東園駅は、芝川氏が駅付近の土地を阪急電鉄に寄付したことで、請願駅として誕生しました。
駅の構造と開発
  • 地上駅として開業しましたが、その後橋上駅舎化されました。
  • 相対式ホーム2面2線を有しています。
  • 駅の開業当初、駅周辺にはわずかに農家が点在する程度でしたが、1923年(大正12年)に阪急電鉄が住宅地を分譲し始め、徐々に開発が進みました。
  • 駅の東側にはかつて甲東園のシンボルであった甲東梅林があり、現在も甲東公民館の敷地内に一部が残されています。
その後の主な動き
  • 1926年(大正15年)12月18日:西宝線が今津線に改称されました。
  • 1998年(平成10年):橋上駅舎化されました。
  • 2013年(平成25年)12月21日:駅番号(HK-24)が導入されました。
その他
  • 関西学院大学西宮上ヶ原キャンパスの最寄り駅であり、多くの学生が利用しています。
  • 阪神・淡路大震災では駅周辺も大きな被害を受けましたが、その後復興し、現在の街並みが形成されました。

駅周辺には関西学院大学をはじめとする多くの教育機関があり、「文教地区」として知られています。学生が多く利用していますが、駅周辺は落ち着いた閑静な住宅街で、上品な雰囲気があります。また、駅舎は阪神・淡路大震災後の改修で、周辺の「阪神間モダニズム」の建物に合わせた洋風のデザインになりました。

西宮北口駅まで約4分、大阪梅田駅や神戸三宮駅にも短時間でアクセスでき、交通の便が非常に良いのが特徴です。

HK25 仁川

開業と駅名の由来
  • 1923年(大正12年)12月28日:阪神急行電鉄(現・阪急電鉄)西宝線(西宮北口 – 宝塚間)の駅として開業しました。
  • 駅名は、駅の近くを流れる二級河川「仁川」に由来しています。
阪神競馬場との深い関係
  • 仁川駅は、日本中央競馬会(JRA)の阪神競馬場に最も近い駅であり、競馬開催日には多くの利用客で賑わいます。
  • このため、駅は競馬場へのアクセスを考慮した構造になっています。
    • 臨時ホーム:上り線(西宮北口方面)の宝塚寄りに、競馬開催時の降車専用の臨時ホームが設置されています。
    • 臨時改札口:かつては、現在の東口改札が競馬開催日のみ使用される臨時改札口でした。その後、再開発でメイン改札口に格上げされましたが、現在も競馬開催時には臨時改札口や臨時券売機が設けられ、混雑緩和が図られています。
    • 専用地下通路:駅と競馬場を結ぶ専用の地下通路が整備されており、雨に濡れることなく移動できます。
その後の主な動き
  • 1926年(大正15年)12月18日:西宝線が今津線に改称され、仁川駅は今津線の駅となりました。
  • 1943年(昭和18年)12月15日:仁川駅と小林駅の間に鹿塩(かしお)駅が開業しましたが、2年後の1945年(昭和20年)9月21日に廃止されました。
  • 2002年(平成14年):バリアフリー対応工事が完了し、エレベーターなどが設置されました。
  • 2013年(平成25年)12月21日:駅番号(HK-25)が導入されました。
駅の構造
  • 相対式ホーム2面2線と、上り線の宝塚寄りに臨時ホーム1面を持つ地上駅です。
  • ホーム間の連絡は、南北2か所の地下道で行われています。

駅名の通り、駅の近くには仁川が流れており、緑豊かな閑静な住宅街が広がっています。周辺は「西宮七園」の一つとして知られる高級住宅街です。また、阪神競馬場の最寄り駅でもあり、競馬開催日には多くの人々で賑わいます。

駅周辺にはスーパーやコンビニ、飲食店などが充実しており、落ち着いた環境で暮らしやすい街として人気です。

HK26 小林(おばやし)

HK27 逆瀬川

HK28 宝塚南口

開業と駅名の由来
  • 1921年(大正10年)9月2日:阪神急行電鉄(現・阪急電鉄)西宝線(現在の今津線)の、西宮北口駅 – 宝塚駅間の開通と同時に開業しました。
  • 駅名は、宝塚駅の南側に位置することに由来します。
駅の構造
  • 開業当初は地上駅でしたが、その後の再開発に伴い高架化されました。
  • 1969年(昭和44年)6月21日:高架化工事が着工しました。
  • 1971年(昭和46年)3月20日:高架駅として開業しました。
  • ホームは相対式ホーム2面2線を有しています。
  • 宝塚駅の高架化工事が行われていた時期には、宝塚南口駅 – 宝塚駅間が単線運転となり、宝塚南口駅に列車が折り返すための渡り線や仮設の車止めが設置されていました。
その後の主な動き
  • 1926年(大正15年)12月18日:西宝線が今津線に改称されました。
  • 1990年(平成2年):宝塚駅の高架化工事に伴い、宝塚駅 – 宝塚南口駅間が単線運転となりました。
  • 1993年(平成5年)7月18日:宝塚駅の高架化が完成し、宝塚南口駅 – 宝塚駅間の複線運転が再開されました。
  • 2013年(平成25年)12月21日:駅番号(HK-28)が導入されました。
  • 2020年(令和2年):宝塚ホテルの移転に伴い、長年親しまれていた副駅名「宝塚ホテル前」が廃止されました。

宝塚南口駅は、阪急今津線の駅で、兵庫県宝塚市に位置しています。

宝塚大劇場の最寄り駅の一つで、周辺は高級住宅街として知られ、閑静で上品な雰囲気が特徴です。駅直結の商業施設「阪急オアシス」があり、日々の買い物に便利です。また、駅のすぐ近くを武庫川が流れており、河川敷の散歩も楽しめます。

大阪梅田駅や神戸三宮駅にもアクセスが良く、交通の便に優れています。

宝塚南口-宝塚 間にある「宝塚歌劇」

宝塚歌劇団は、兵庫県宝塚市に拠点を置く、世界でも珍しい未婚の女性だけで構成された歌劇団です。

創設者である阪急電鉄の創業者、小林一三氏が、電車の沿線開発の一環として1914年に宝塚新温泉のプールを改造した劇場で旗揚げしたのが始まりです。


宝塚歌劇の主な特徴
  • 男役と娘役: すべての演者を女性が務めるため、男性の役を演じる「男役」と女性の役を演じる「娘役」に分かれます。
  • 5つの組: 花・月・雪・星・宙(そら)の5つの組に分かれており、それぞれに独自のカラーと個性があります。
  • レビュー: ミュージカルとレビューの2本立てで上演されることが多く、特にフィナーレではトップスターが大きな羽根を背負って大階段を降りる華やかな演出が有名です。
宝塚歌劇の劇場

宝塚歌劇団には、専用の劇場が2つあります。

  • 宝塚大劇場: 兵庫県宝塚市にある本拠地で、約2,550席を誇る大劇場です。
  • 東京宝塚劇場: 東京都千代田区にある劇場で、東京での本拠地として多くの公演を行っています。

宝塚歌劇は、華やかで夢のような舞台を通して、多くの人々に感動を与え続けています。

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