青春18きっぷを買う
2023年夏。久しぶりに青春18きっぷを買い旅に出てみることにした。備忘録がわりに。
青春18きっぷで旅にでようと考えている皆様に向けて。
青春18きっぷとは？
青春18きっぷと聞くと、若いひと向けの限定きっぷと誤解されることがありますが、決してそうではありません。もちろんどなたでも利用ができます。ただし子ども料金はありません。またいつでも買えるきっぷではなく、夏休み、年末年始、春の年3回販売されます。つまり利用期間が限定されているきっぷです。料金は12050円（5回分）で1回あたり2410円になります。春季と冬季に比べると夏季は利用期間が長いので、さらにお得な感じがします。
ちなみに、今年（2023年）の場合は、
【利用期間】
春季用 2023年3月1日（水）から2023年4月10日（水）まで。
夏季用 2023年7月20日（木）から2023年9月10日（日）まで。
冬季用 2023年12月10日（日）から1月10日（水）まで
【発売期間】
春季用 2023年2月20日（月）から2023年3月31日（金）まで
夏季用 2023年7月1日（土）から8月31日（木）まで
冬季用 2023年12月1日（金）から2023年12月31日（日）まで
JR各線の普通列車がのり放題で利用できます。
（1）有効期間 1券片5回（人）まで利用できます。つまり1人が5回（5日分）を利用するのが一般的ですが、5人で一緒に旅行することもできます。この場合はチケットが1回の使い切りになります。1回（人）で乗車日当日に限り有効です。
（2）乗車日が翌日にまたがる場合 乗車した列車が0時を過ぎて最初に停車する駅まで有効です。ただし東京・大阪の電車特定区間は、乗車日の終電車まで有効です。
旅のコースの決め方
まずは起点となる駅を決めます。私の場合は京阪神に住んでいるので、JR大阪駅を起点に考えて計画を立てることにしました。シーズンになると青春18きっぷを使ったモデルコース紹介の書籍が出版されるのでそれを参考にしても良いかと思います。
本の中では、主要都市（東京・大阪・名古屋・福岡など）を起点としたモデルコースが紹介されています。（地方に住んでる人はどうすんねんと思いますが、プランの立て方やイメージする材料としては参考になるかと思います）日帰りプランだけではなく一泊二日プランなども掲載されています。
時刻表の活用
今回、私が利用したのは、時刻表です。今やスマホで検索できる時代ですが、あえてアナログな時刻表を使ってみました。スマホなどデジタルだと、一発検索＝答えが導き出されますが、今回の旅の場合は、前後の列車や駅での待ち時間などの確認など、結構俯瞰して情報が確認できるなど、改めて時刻表の良さを実感できました。小学生の頃からよく時刻表を眺めては頭の中で旅していましたので・・・。今回は実際に旅をした、大阪～敦賀～福知山～大阪のコースを例に紹介します。
旅の始まり
一日を有効にしたいと考えると、やっぱり「始発」が一番。なるべくなら立って移動するのはしんどい年齢なので、できるだけ座っていけそうな列車を乗り継いでいく計画を立ててみました。
出発日は２０２３年８月２７日（日）です。まずは自宅の駅から大阪駅をめざします。
大阪駅に到着したのは、５時３０分すぎ。まずはできるだけ早く遠くをめざしたい。
特に大阪近郊では、「快速」や「新快速」が走っているのでこれを利用しない手はない。
ということで、大阪駅発（５：５５）長浜駅に乗ることにしました。
ここで注意したいのが、平日ダイヤと土曜休日ダイヤがあること。
ちなみに５：５５は土曜休日ダイヤの出発時刻。平日の場合は、５：５４です。この１分の違いは何なんやろうと思いますが、特に青春18きっぷの場合は、土曜休日運休など、トラップがありますので、事前の確認が必須です。
まさかのアクシデント
旅のスタートか１５分ほどアクシデント発生。突然、電車が停車しないはずの駅に停車。しばらくたっても動く気配がなく、「何か発生したのか」「人身事故？？」などよからぬ妄想をしつつ。アナウンスが。「前を走っている電車で客同士のトラブルがあり・・・」そして電車が１８分遅れでの出発となる。ここでまたまたアナウンスが。「この列車は、長浜行きですが、本日は米原止まりになります。」とのこと。１８分の遅れのため米原から先がカットされてしまいました。早速予定が変更となりました。このあたりが怖いところです。始発で出発したことと、１８分の遅れだったのでなんとかこの後リカバリーできましたが・・・。何が起きるか分からないので、「第２プラン」も用意しておいた方がよいですね。
リカバリー
もともとの予定では、
７：５７長浜着。
８：００長浜発～８：２５近江塩津着
８：３２近江塩津発～８：４５敦賀着
を予定していた。が、今回は７：４２米原着が１８分遅れの８：００に到着。時刻表を片手に検索してみると、８：０４米原発～８：５８敦賀着の普通列車がありました。ラッキー。４分で次の電車に乗ることができました。大阪市近郊であれば、電車も頻繁にやってきますが、少し大都市から離れると極端に運転本数が少なくなります。１時間待ちもざらですから、今回は比較的スムーズにリカバリーができました。結果。敦賀到着は１３分の違いでした。
米原から先はローカル線ですが、日曜の朝といえどもそこそこの人が。途中から約６０％ぐらいのこみ具合に。スタート時、後ろ向きに出発。進むにつれて乗客を椅子の向きを変えていってました。私も途中人が少なくなったタイミングで変更。
敦賀の街を散策
次の列車は、１１：１８発 東舞鶴行きです。
ということで、敦賀の滞在時間は約２時間。行き当たりばったりの散策に出発！！
敦賀の駅を降り立ち散策してみると、大通りの歩道に松本零士さんにゆかりのある作品のオブジェが置かれていました。特に「銀河鉄道999」に関わるオブジェが多かった印象です。TVアニメが放映されていた当時、小学生ごろ観ていたことを思い出しました。テツロウとメーテル 懐かしい！！
少し進んでいくと気比神宮の鳥居が見えてきたので、立ち寄ってみました。
気比神宮を後にして、少し歩いていたところ、歩道に「ユダヤ難民上陸地点」の文字が。
敦賀といえば港町のイメージ。戦争の頃の出来事だと思いますが、平和な今の時代にあっては、なかなか想像しにくいかもしれません。
この日は、天気もよく散策するにはちょうど良い感じでした。列車の待ち時間があったので街中散策ができました。このあたりは、旅の目的や時間との関係で計画を立てるところですね。行き当たりばったりも個人的には好きなんですが。
さて、敦賀が後にして、福知山に向かいます。
敦賀発 11：18 東舞鶴着 13：16
東舞鶴 13：23 福知山着 14：11
移動時間が約3時間。新幹線なら余裕で新大阪から東京まで行ける時間ですが。元々田舎思考があるので、のんびりローカル線に揺られながら車窓からの風景を眺める。贅沢な時間の使い方かもしれません。日本でも行ったことがないところが山ほどありますから、色々なところを巡ってみたいと改めて思いました。敦賀駅では、始発だったので、そんなに混んでいないことを予想していましたが、少し早めにホームに向かうと既に列車は入線しており車内も結構混んでいました。今回の計画では、「座っても移動」を目指していましたので。少々焦りましたが、なんとか座れました。ローカル線とはいえ、本数が限られているので、そこにお客さんが集中するんですね。今後の参考にしたいと思います。東舞鶴の乗り換えでは、ホームを挟んだ向かい側に既に列車が待機していました。乗っていた人も一斉にダッシュをしていたので、いわゆる席取りゲームの要素が。これも列車乗り換えあるあるです。なんとか席を確保し、この区間も座っての移動ができました。
のんびり揺られ福知山駅に到着。福知山では次の列車まで約3時間。福知山城と新しくオープンした鉄道資料館に行ってみることにしました。
「福知山鉄道館フクレル」という名称で、令和5年8月26日にオープンした施設です。明治32年大阪から福知山までの鉄道が開業してからの歴史を振り返られる資料館です。中はこじんまりとしていましたが、兵庫県北部の交通の要としてこれまで歩んできた歴史がよくわかりました。自分の記憶では、非電化のデーゼル機関車、デーゼルかーのイメージですが、今や電化され時代の流れを感じます。
福知山城です。天正7（1579）年に丹波を平定した明智光秀が、この地に城と城下町を築きました。築城当時の石垣も残っています。明智光秀は、天正10（1582）年、京都の本能寺で織田信長を討っています。歴史上では謀反者のイメージが強いですが、福知山での功績は大きいものがあります。歴史は、見る角度が変われば、その人物に対する評価も変わってきますね。
福知山で約3時間を過ごし、福知山発17：06発の丹波路快速で尼崎を目指します。尼崎着が19：14で約2時間の電車旅です。ということで今回は、大阪を起点に福井県の敦賀から兵庫県の福知山を経由して大阪に戻ってくる旅を実行してみました。今回は、乗り継ぎも考慮しながら、乗る列車を計画をしましたので、全行程座って移動できました。長時間乗る身にしたら、これは大きいと思います。あと天気も重要な要素ですね。雨に遭遇しなかったことも大きかったですね。
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